『恵子、お母さんは待っていますよ!』特別号「日本赤軍よど号犯の妻、金子(赤木)恵美子、裁判傍聴記録」14

証人はコペンハーゲンからザグレブに報告のために戻った。

1983年6月頃、五六課のキム・ユーチョルと安倍に報告した。

ザグレブから平壌の田宮にテレックスで連絡し、OKをとりつけた。

証人がキム・ユーチョルと一緒にいるところを、

西側諜報機関に監視されていたことは、神奈川県警で初めて知った。

9月中旬に、安部とキム・ユーチョルが

有本さんに北朝鮮で仕事をしないかと誘った。

ザグレブから有本さんに電話して、仕事先が

ハンブルグからコペンハーゲンに変更になったと言った。

有本さんは承諾した。

証人は有本さんと会い、中華料理店で安部と合流した。

「貿易会社をやっている。市場調査のアルバイトをして欲しい。

北朝鮮に調査の現場がある。」と安部が誘った。

キム・ユーチョルは遅れてやって来た。

安部がキム・ユーチョルを有本さんに紹介した。

「私は北朝鮮の貿易会社の社長」とキム・ユーチョルは自己紹介した。(つづく)