証人はコペンハーゲンからザグレブに報告のために戻った。
1983年6月頃、五六課のキム・ユーチョルと安倍に報告した。
ザグレブから平壌の田宮にテレックスで連絡し、OKをとりつけた。
証人がキム・ユーチョルと一緒にいるところを、
西側諜報機関に監視されていたことは、神奈川県警で初めて知った。
9月中旬に、安部とキム・ユーチョルが
有本さんに北朝鮮で仕事をしないかと誘った。
ザグレブから有本さんに電話して、仕事先が
ハンブルグからコペンハーゲンに変更になったと言った。
有本さんは承諾した。
証人は有本さんと会い、中華料理店で安部と合流した。
「貿易会社をやっている。市場調査のアルバイトをして欲しい。
北朝鮮に調査の現場がある。」と安部が誘った。
キム・ユーチョルは遅れてやって来た。
安部がキム・ユーチョルを有本さんに紹介した。
「私は北朝鮮の貿易会社の社長」とキム・ユーチョルは自己紹介した。(つづく)





