『恵子、お母さんは待っていますよ!』第10回 政治の罪・不作為の不当性③ その2

「流れ」は変わった。そして、そこには明らかな分水嶺が在った。

3月11日の八尾恵さんの謝罪と告白が全国に放映された事と、

翌日の金子(赤木)恵美子第2回公判における証言がそれである。

今やメディアは挙って「北朝鮮問題」を語る様になり、

かつての「帰国事業」に対する批判にまで遡及するものまで現れ、

北の擁護者は急速に力を失ったかに見える。

私たちは今の世情に諸手を挙げて歓喜すべきなのか?

これは状況が変化したに過ぎず、

安定した東アジア新秩序が訪れた訳でもなければ、

拉致事件解決の光明が灯った訳でもないのである。(つづく)