『恵子、お母さんは待っていますよ!』第10回 政治の罪・不作為の不当性③ その9

質問 家族会結成に関して、

共産党は何らかのアクションをとったのでしょうか?

兵本氏 アベック拉致事件の調査開始以来、個人的には深く関与し、

家族会の結成にも積極的に関わりました。しかし党は何もしていません。

それどころか橋本議員自身が記者会見に出席せず、私が司会をしたのです。

集まった記者達の多くが怪訝そうな目で私を見ていたのを覚えています。

どうも橋本氏は「深入りするとヤバイ」と腰がひけていた節があります。

質問 日本共産党の北朝鮮に対するスタンス、

とりわけ「拉致事件」に関わる考え方はどのような変遷を経たのでしょうか?

兵本氏 個人的に動き始めたとは言え、党にお伺いをたてました。

当時書記局国際部の朝鮮問題のエキスパートだった

吉岡吉展(よしおかよしのり)氏に相談を持ちかけたところ、

「人道問題であり、政治的な問題と絡めてはならない。

政府・警察を追及するのは良いが、共産党としてやるべきではない。」と

釘を刺されました。

また、政策秘書として質問準備の為の経費は

党から支給される事になっているのですが、

出張許可を申請してもなかなか決済してくれず、

「国会(委員会)に間に合わないから」と催促しても取り合わないので、

結局自腹を切る始末でした。(つづく)