『恵子、お母さんは待っていますよ!』第11回 助けるべき人権、不要な人権 その4

今回の陳情にあたっては、

Iさん(北海道)とMさん(熊本)の同時救出も要請されたそうであるが、

同席していた外務省担当者からは、

「家族からの救出願いも出ていない人について、

(北朝鮮との交渉に)取り上げるのは難しい」という反応のみだったという。

相変わらずの木で鼻をくくったような役所答弁ではあるが、

見方を変えれば、喫緊の交渉においては、

恵子さんの救出に重点が措かれている可能性を読み取る事ができる。

ご夫妻は異口同音に「原則論で押し切って欲しい」と

期待を口にされたが、楽観視はできない。

「訪朝」は極めて重大な結果をもたらすかもしれない。

私たちはご両親が体験された19年<当時>を記録する使命がある。

今は注目の17日の結果を、息を潜めて待つしかない。

今回伺うお話は、このシリーズを始めた当初より再三お聞きしており、

ご両親にとっても忘れる事の出来ない、ある「疑念」についてである。(つづく)