『恵子、お母さんは待っていますよ!』第11回 助けるべき人権、不要な人権 その5

あんたたちは最低な事をしてきている

平成4年12月2日、

大阪市北区の毎日新聞本社内オーバルホールにて

「南北統一に関する公開セッション」が同社主催で催された。

明弘さんは主催者側の招待客として

シンポジウムの成り行きを客席から見守っていた。

同新聞の12月17日朝刊には、

この催しの事が詳しく特集されている。

記事によれば、

民団と総連の関係者が一同に会し、

統一問題を話し合ったとあり、

団体としては欠席した総連の幹部が

個人の立場で意見を表明している点を高く評価している。

有本さんの意見は、僅かに

「北朝鮮に滞在するすべての日本人の名簿を公開して欲しい」

とだけ報じられているが、

特筆に価する内容は見当たらない。

しかし、この日はご両親にとって、

その後に重大に影響を及ぼす事になるのである。(つづく)