『恵子、お母さんは待っていますよ!』第11回 助けるべき人権、不要な人権 その10

弁護士法第1条第1項「弁護士は基本的人権を擁護し、

社会正義を実現することを使命とする。」、

第2条「弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品格の陶冶に努め、

法令及び法律事務に精通しなければならない。」

以上は弁護士法の冒頭であるが、

およそ程遠い現実がご両親に突きつけられたのである。

嘉代子さんは、

「今でも私たちの何が最低なのか。きちんと説明してもらいたい」

と憤りを隠さない。

何よりも、

この「申し立て」が何故留保されたのかを聞く権利が、ご両親にはあるのである。

それとも、

擁護すべき基本的人権には、

助けるべき人権と不要な人権の2種類があり、

弁護士にそれを裁量する権利が委ねられているとでも言うのであろうか。

平成5年春、

有本恵子さんとご両親の人権は不要なものとして選別されたのである。(おわり)

*以上をもちまして、

『恵子、お母さんは待っていますよ!(「グローカルひょうご」より転載)』は

終了させていただきます。