『恵子、お母さんは待っていますよ!』第2章 口止め2

五年前に届け出た恵子さんの失踪事件は、

このころには県警外事課から一旦所轄の長田署へ所轄が移り、

海外行方不明邦人の照会が、時折もたらされていた頃なので

、あまりにも唐突な情報だった。

その事を知ってか知らずか「Iさん」は

「決して警察やマスコミなどには公言しないで下さい。

それと、社会党(現社民党)の方にお知り合いが

いらっしゃれば相談して下さい」と申し入れて話を終えた。

その数分後のことである、

時間を計ったようなタイミングで再び有本家の電話が鳴り響いた。

電話の主は、社会党北海道支部のハマダと名乗る男性だった。

彼はまるで「Iさんと」の会話を聞いていたかの如く

「とにかく本人の安全を考えて、くれぐれも他言無用」と

念を押して早々に電話を切ったという。

両親は今に至る十七年間、様々な人々と会い奔走を続けるが、

このハマダ氏と話したのはこれっきりだった。。。。。。(つづく)

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