「恵子、お母さんは待っていますよ!」第4章許されざるNHKの罪 1謀略の行方(3)

ここで、また奇妙なことが起こった。

明弘さんが憤激おさまらぬまま神戸に戻った1週間後、

唐突に遠藤忠夫から電話が入り、

わざわざ神戸までやって来るというのである。

来神した遠藤は言う。

「あの話(平成3年1月16日の記者会見と引き換えに、秘密裏に有本恵子さんたちを救出するという話)は、まだ生きているから黙っていて欲しい。金日成の主治医につながるルートがあるから安心して欲しい・・・」と。

しかし、明弘さんは大いにいぶかしんだ。

遠藤は平成3年1月の時点で「1~2ヶ月の辛抱」と言っていたが、

既にその期間は大きく過ぎている。

そして、

何よりも遠藤がどうして外務省へ赴いたことを知っているのか???(つづく)

長瀬 猛氏著作『恵子、お母さんは待っていますよ!』より