5月4日(平成13年)、
「金正日の長男密入国か」の朝刊見出しに驚愕したのもつかの間、
金正男は機上の人となって行方すらつかめていない。
今ここでは政府の対応を批判しない。
その弱腰を、
そのアホ面を、
批判することに慣れていく自分自身に戦慄さえ覚えるからである。
5月15日(平成13年)には、
「拉致解決の好機を逃した金正男退去に怒る緊急集会」が東京で開催された。
また、
いみじくも同じ日、
極めて特異な経歴を有する3人の日本人が成田に降り立った。
それは、
田宮高麿(故人)をリーダーとする
日本赤軍よど号グループの子どもたちである。
よど号グループは、
拉致事件に深く関与している。
否、実行犯の可能性が極めて高い
本章からは、彼らと事件の関わり、
そして、
グロテスクな独裁者の狂気、
すなわち拉致の目的について探っていく。(つづく)
長瀬 猛氏著作『恵子、お母さんは待っていますよ!』より




