嘉代子さんは
市民柴田の第一印象を「頼りない感じの男で、
とても大事件の犯人には見えなかった。」
とも語った。
「恵子のことを知っているんでっしょ!」と嘉代子さんが詰め寄ると、
彼は「そんなオバサン知らん!」と即答した。
母は直感した。
「絶対知っている・・・」と。
「柴田が北朝鮮に居た頃は、娘はオバサンではないはず。
もしオバサンの恵子を見たならば、
それは最近のことでしかないはずです。」
そう話した後
、嘉代子さんは悔しそうに、
唇をかみ締めていた。
ヤサ男は「知らん、知らん」の一点張りで何も語らなかったという。
なお、
柴田逮捕の直接の容疑は
、旅券法違反であり、
逮捕時、
彼が所持していたパスポートは、写真を張り替えただけの、
Iさんのものだった。(田宮高麿の死おわり。以下つづく)
長瀬 猛氏著作『恵子、お母さんは待っていますよ!』より




