どうしても言いたい!拉致隠蔽に群がった政・官・マスコミへの根本的不信③-1

■「あんな手紙では北朝鮮に言えない・・・」裏切られた金丸訪朝■

1990年になると、金丸信・自民党副総裁が中心になって自社訪朝団が

派遣されるという話が大きく報じられました。しかし、そのときは

北朝鮮に抑留されていた第18富士山丸の乗組員の釈放問題などが話題となるだけで、

拉致問題はほとんど触れられず、もちろん恵子たちのことはまったく出ませんでした。

手紙のコピーを外務省に提出してあるのだから、政府と政治家は秘密裏に

恵子たちの救出にも取り組んでくださるはずだと信じつつも、居ても立っても

いられなくなって1990年春、最後の陳情のつもりで上京しました。

先遣隊として北朝鮮に行くことになった地元出身の石井一議員にお会いして

手紙のコピーを渡しました。そして「この手紙は娘が北朝鮮にいることを

証明する手紙です。なんとか金丸先生にお会いできないでしょうか。

また、先生は(先遣隊として)北朝鮮に行かれるそうですが、(この件を)

北朝鮮政府に訊いて頂けないでしょうか。家族は皆、心配しております。

どうか宜しくお願いします」と頼みました。

私たちの願いを耳にした石井先生は「私が責任を持ってこのコピーを

金丸先生に渡します。またこの問題は、私自身としても強く北朝鮮に対して

訴えますから、安心して下さい」と力強く話されました

(つづく)

*「正論」平成19年11月号より(加筆・修正のうえ転載)

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